Itheのコンセプトを更新しました。
2020年よりItheのコンセプト文を更新しました。
Itheがスタートした2016年から3年を経過して今年で4年目。
その中でようやくItheにあって他のブランドにはない特別な部分、Itheという活動に求められている意義が見えてきたような気がしています。
そこで今回初めてとなるコンセプト文の更新では「見立てる」という言葉を入れることにしました。
「見立て」とは茶道などで使われている考え方で、物を本来のあるべき姿ではなく、
別の物として見ることによって新鮮で趣のある試みを加えようとする手法のひとつ。
つまり、ひとつのものに別の新しい役割や価値を見出すことで、そこに面白さや味わいを見出していくという心を言います。
Itheがこれまでサンプルとして採集してきた古着の数々は、欧米をはじめ世界中でそれこそ制服として、日々の普段着として着られてきたもの。
その中には多くの人の暮らしに寄り添ったものであったからこそ、
(例えば安価だったり、大量に作られたものだったり)その価値が認められていないものがあります。
今は流行の影響もあって希少性や歴史的な役割でその価値が認められている古着を改めて提案することに多くの人が取り組んでいますが、
「日常の制服」という言葉を掲げているItheはさらにリサーチを重ねた上で、
人々の暮らしの中に当たり前に存在していたためにその価値が認めれられていないものを「見立てる」ことで現代に受け継いでいきたい。
そして、その活動によって「日常の制服」と呼ばれるべき衣服、プロダクトの未来に遺る価値を生み出していきたいと考えています。
これからも、僕たちが「懐かしい」と思うものや定番としてそのデザインを遺していくべきと思うもの。
そういったものたちを愛で、見立てることで皆さんにご紹介していければと思います。
Ithe(イザ)は「日常の制服」を展開するファッションレーベルです。
私たちの暮らしの中に当たり前に存在している、普遍的なデザインと機能性をもった衣服、プロダクト。
それらがこれまでに語ってきた歴史や文脈を受け継ぎ、「clean」「daily」「practical」の3つのキーワードのもとで現代における
「日常の制服」をつくることを目的にしています。
欧米をはじめ、世界各地の「日常の制服」と呼ばれるべき衣服、プロダクトは、
時代や暮らしを象徴するものであったにも関わらず、その価値が認めれられていないものが多くみられます。
私たちがItheで取り組んでいくのは、そのような衣服、プロダクトを見立てることで
極力デザインを加えないまま現代のライフスタイルに合った姿へと変化させていくこと。
また、その活動によって普遍的なデザインと機能性をもった衣服、プロダクトを
未来へ遺していくことを目指しています。
そのため、Itheでリリースされるプロダクトは1シーズンで生産を終えることをせず、積み重ねていくように継続して展開を続けていきます。