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私たちはなぜ「日常の制服」をつくりたいと思うのか。

 

ファッション業界ではならわしのようなもので、春夏と秋冬の半年ごとに新しい商品が発売されることが多い。

そのため、半年がたつと自動的に前のシーズンのものは「古いもの」とされ、その多くはセールという形で値引きされて、安く売られていきます。

 

もちろんセールについての是非を考えることも大切ですが、私がひとりの消費者としていつも窮屈に思っていたことは

「お気に入りのあの服が半年後にはもう売っていない」ということ。

お気に入りの服を見つけて、それがちょうど体になじんでくるころにその服のシーズンは終わり、多くの場合、同じものがまた発売することはありません。

そして、その服がいたんでくるころ、また新しいお気に入りをさがしに街に出ないといけない。

そこになんとも言えない息苦しさを感じていました。

 

だからこそ、私たちの考える「日常の制服」は

・いつでも簡単に手に入れることができること。

細かいデザインの変更はあっても、ずっと同じものが売られていること。

・かるい気持ちで買い替えられたり、まとめ買いができるような値段だとなおうれしい。

 という3つを前提となる姿勢として考えることにしました。

 

 

新しいものを探し続けることを強いられ続けている私たちは、

「日常の制服」を決めてしまうことで今よりも自由な暮らしを送ることができるのではないでしょうか。

 

最近耳にすることが多くなった、「ミニマリスト(=最小限の必要なものだけで暮らすひと)」という考えがありますが、私たちの考えは少し違います。

「必要なものだけ持つ」のではなく「好きなものだけを持ちたい」。

「好きなもの」をずっと買い続けることができる、そんな環境が、私たちは必要だと思います。